小学六年生の秋くらいになると第二のステップでもある中学生になったら中学の部活に入るかシニアやボーイズのクラブチームに入るかという選択肢が出てくる。
どちらが良いか。
私は両方経験はしていないけれど、結局どちらを選んだとしても自分が選んだ道が一番正しいと私は思っている。
自分の子供はいつ活躍するのかしら。
子供なんて成長の速さが人それぞれなわけで、いつ活躍するかも人それぞれ。
だっていくら少年野球で活躍していても中学で強いチーム入って、自分より上手い子がいたら必然的に二番手になる。でもそれは決して自分の力が衰えたわけではなくて、たまたま自分より上手な子と同じチームになっただけ。
逆に少年野球であまり試合に出られなかった子が中学に行ってから運良く試合に出られるようになって、活躍している選手もいる。
それはもちろん努力してうまくなった子もいれば、たまたま自分の能力が発揮できるチームに巡り合えたせいでもある。

試合を見て「どうしてあの時とらなかったの?」、「どうしてあの時打たなかったの?」、「どうしてあの時走らなかったの?」と子供に問いただすお父さん、お母さんいませんか?
それが分かったらとっくに取れてるし、とっくに打ててるはず。。。
ミスしたこと。本人が一番分かってし、私たちが言う前に指導者や仲間に言われて十分わかってるんです。
見ているだけの親が実際にプレーしている子供のことをいうことなんてしてはいけないんです。
それに子供がいつ花開くかなんて誰にも分らない。
だからそれを親が見た目で判断してはならない。
近くで見ている親がヤキモキして、もう野球が向いてないんじゃないかとか違うことした方がいんじゃないかと考え始めることもある。
自分の好きなことを続けるということは素晴らしいことだし、大切なこと。
だから彼らがいかに野球が好きという気持ちを持ち続けて毎日楽しむことをサポートすることが大切だと思う。
野球少年を持つ親としてできること
野球をしている子供達を見て親の視点であれこれ言うのではなく、子供達はもうすでに監督やコーチにいろいろ指導され、怒られて帰ってきているのだから親は子供を見守り、子供に不満があった時に話を聞く側に回って彼らの気持ちを吐き出す場所を作ってあげるのが本当の役割だと思う。
もちろん私だって人間だから口を出してしまうことはあるけれど、あまり口をださなくなってからのほうが息子の表情とか雰囲気を私も察するようになったし、帰ってきて疲れているのに、根掘り葉掘り聞くよりも違う話題で気分転換したり淡々と必要なことを話していた方が、あちらからいろんな話をしてくることの方が増えてきたような気がする。
いろんなこと聞いて、「うるせーな!」とか、「いいじゃん別に!」とか、腹立つこともたくさん言われてきたけど、私だけに気持ちを吐き出しているんだと思ってグッと我慢する。
きっと彼らも本当にそんな酷いことを言いたくて言ってるわけじゃないって思うようになる。
親も成長。
そう、私たち親も子供に成長させてもらってるってこと。
これは私の個人的な意見だから正しいいとか正しくないとかわからないけれど、今まで息子たちを育ててきて感じたことだ。
もちろん人としてよくない行動をした時は親として注意するべき場合もあるけれど、野球に関しては子供の気持ちを尊重し、楽しくできるようにサポートすることが大事だと思う。

野球の主人公はあくまでも子供たち自身です。
活躍の形
野球をしているからといって野球をプレーすることだけが活躍ではない。
2人の息子の経験から思うこと。
一生懸命声を出して応援すること、ファールボールを一生懸命追いかけて拾いに行くこと、試合に出ている選手の記録を書くこと、ミスをした選手にベンチで励ましの声をかけること、試合に出るためにブルペンで投げるピッチャーの球を受けること、試合の前や、試合の途中にトンボを持ってグランド整備をすること。
どれもその姿はとても素晴らしく、欠けてはならない存在です。
そういう活躍する選手がいるからこそ、試合でその力も一緒乗せて活躍する選手がいる。
「全員野球」
その言葉はきっとそういうことです。
自分の子供がどの場面で活躍することになっても、私たち親は、子供の一番のファンでいてあげたいですね。