子供が「野球をやりたい!!」って言ったときに、お父さん、お母さんは最初に何を思いますか?
一緒にキャッチボールができる!とか、試合の応援行きたいなとか、もしかしたらうちの子はプロ野球選手なるかもとか。。。

夢が広がりますよね!
一方、野球ってお当番大変そうって思う人も多いのでは。。。
大変かって聞かれたら、ゆったりとした週末を過ごした時間に比べたら、練習の開始時間が決まっているから朝早く起きて行かなきゃいけないし、お弁当も作らなきゃいけないし、洗濯しなきゃいけないし。。。
大変じゃないわけはない。。。
これだけ聞いて、「ほらね、私には無理だよ。」って思った人は何人いるだろう。
きっと10人いたら9人くらいはこのもうページを閉じようとしてるかもしれない。
でも待って!!
野球のお当番て、お当番て名前だからみんなきっとやらなきゃいけない仕事みたいな気分になって、「せっかくの休日なのに、また仕事しなきゃいけないじゃん!」て思っている人がきっといるはず。

私もそうだったから。
だからまずはお当番てどんなことをするのかってことをみんな聞きたいよね。
お当番て何するの?
もちろんチームによってやることは違うし、本当にお当番がないチームもある。
お当番があるってこと自体、賛否両論あるし、親が仕事やそれ以外の理由でお当番をやむを得ずできないって人は、子供に野球をやらせることはできないの?って思っている人もきっといるはず。
まず私の経験から話すと、お当番のやることは、子供の野球活動を見守り、同行すること。
少年野球とかは大体2名ずつ母(場合によっては父)が順番で見守りをする。
家庭の数にもよるけど、月に数回。
朝自分の子供と一緒に家を出て、集合場所に行き、一日チームの選手たちの見守りをする。(練習ならグラウンド、遠征なら遠征先に同行。)
チームによっては半日ずつとか分担制の場合もある。
つまりお当番をしているときは、選手全員の母となる。
お当番の見守りっていってもただ見ているだけではない。
体調が悪くなった選手のケアだったり、中身がなくなってしまった選手の水筒を補充したり(チームによっては選手自身がすることもある。)
コーチのお昼を買いに行く。お金はもちろんチームの部費からでる。(コーチの分も朝作ってくるっていうチームも聞いたことある。)
グラウンドにあるトイレの掃除。
試合のアナウンスをしたり、スコアを書いたり、(これはできる人とか、チームによる。中学のシニア、ボーイズがメインかな。)
お当番て何か必要なの?
お当番て見守りだから特に何も必要になさそうだけど、チームの大きなジャグをお当番の前の週に預かって、お当番当日、麦茶を入れて持っていくことがある。
これは練習中に選手の水筒の中身がなくなった時の補充用や、監督、コーチの飲料用。
少年野球だとそんなに用意するものはないけれど、中学のシニアやボーイズになるといろんな決まり事や持ち物がいろいろある。
雑巾とか、軍手とか、養生テープとか、マジックペンとか、カッパとか必要にせまられたらすぐに出せるようにポシェットみたいなのにこれらを全部入れて持っておく必要があるチームもある。
親が仕事などでお当番ができない場合、子供は野球チームに入れないの?
もちろん、親がやむを得ずお当番ができなかったとしても、子供が野球をできないなんてことはない。
でもやむを得ずできない時は、仕方がないことでそれを非難する権利は誰にもない。
でもお当番があるということは本来自分もやるべきことがあり、それを他の誰かが補ってくれてるということ。
だからたとえお当番ができなっかったとしても何かの機会に自分ができることはやるという気持ちでいることが大事で、それを忘れなければ、きっとみんな理解するし、チームはうまく回るはず。
そしてこれだけは言えるのが、自分の子供が野球をするにあたって安全を見守ってくれている人がいるということを忘れてはいけない。たとえそれがお当番であっても、お当番がないチームで、それが監督、コーチであっても。
お当番のメリットってあるの?
お当番てみんな大変だっていう人が多いけれど、大変なことばかりではない。
今思えば良いことのほうが多かった。
朝早ければ、きれいな朝日を見ることができた。
静岡に遠征に行けばその時その時に違った富士山に出会えた。
東京に行けばスカイツリーが見えた。
いろんなパーキングエリアの名産を知れた。
夕方になればきれいな夕日が見れた。
夏の暑いグラウンドで暑さ対策グッズを知って暑さのしのぎ方を覚えた。
冬の寒いグラウンドで寒さ対策グッズを知って寒さのしのぎ方を覚えた。
炊き出しのやり方を覚えた。
まだまだそれだけじゃない。
自分の子供が初めてできて喜んでいる姿や、試合に勝って仲間と喜んでいる姿。
仲間を慰めて、みんなで勝ちに行こうとする姿や、仲間に励まされて自分の力が今まで以上にでた瞬間。
悔しい思いをしてふてくされてる姿や、悔しくて泣いている姿。
子供の成長をこんなリアルタイムに間近で見ることができ、こんな貴重な瞬間に立ち会えた。
最初はやらざるを得ないって思っていた野球のお当番をやってきたからだ。
野球を通して野球以外のこともたくさん学んだ。
自分の子供からもたくさんのことを学んだ。
メリットなんて書ききれないほどある。
私がこの10年野球のお当番をやってきて自分の今までの人生で一番大変だったけど、一番有意義で一番濃厚な時間だったと断言できる。
だからこそ、お当番が大変かどうかで野球を始めることを迷うよりも、まずは子供と野球を楽しむと思って野球をはじめてほしい!!
人生は一度きりだから!!